小顔になりたい!
女性なら誰もがそう思いますよね。
そんな方々が小顔になるためについつい買ってしまうのが「小顔ローラー」。
なんでもリンパ節を刺激することで老廃物を流し、顔のむくみを取るとかっていうヤツです。
でもでも、そんなものは必要ないんです!
だって、わざわざ道具を使わなくても手でできるじゃないですか。
そもそも、マッサージに古来から”手”が使われてきたことには、ちゃんとした理由があります。
それは、手が感触を探ることに長けいるからなんです。
マッサージとは、とにかく刺激を与えればいいというものではありません。
その症状と、その人の体質によって刺激する方法や力加減が全く異なるのです。
その点、手であれば筋肉の張りやむくみを直接感じ取ることができ、「押す・なでる・揉む・叩く」など刺激する方法を自由自在に使い分けることができます。
こんなに便利な手を持っているのに、アナタは小顔ローラーを買いますか?
答えはノーです。
頬・顎・口元・目元などの部位によって、顔のリンパ節の場所はバラバラです。
それを1つのローラーで対応することは難しいですから、私なら絶対に手を使います。
ということで、自分でできる部位別のマッサージ方法をご紹介いたします。
小顔マッサージを始める前の注意点
①必ずクリームを塗ること!
顔の皮膚はとてもデリケートです。
強く擦ったりすると過度な摩擦がかかってしまい、シワやたるみの原因となってしまいます。
そうならないために、施術前には必ずクリームなどの潤滑油を塗ってください。
クリームを塗ると摩擦を減らすことができるだけじゃなく、滑りが良くなるのでマッサージの効果もアップします。
ちなみに私はニベアを使っています。
美容効果もあるのでオススメですよ。
②指先に注意!
指圧というのは、数ある施術方法の中でも張りやむくみを一番感じやすい刺激方法です。
ですが、私たちが指圧を行う際には注意すべきことがあります。
それは”爪”です。
マッサージは痛ければ痛いほど効果があるような気がするものです。
ですから、指圧するときに爪が伸びすぎていると、肌を傷つけてしまいます。
また、目元をマッサージする際には目を傷つけてしまう危険性もあります。
指圧をする際には、指先ではなく”指の腹”で行うようにしましょう。
③やりすぎに注意!
小顔マッサージのやり方をネットで調べると、「だいたい○回くらい押してください」とかいっちゃってるところが多いです。
でも、実際は押す回数なんか決まっていません。
気の済むまでやってもいいんです。
どのくらいがちょうど良いかなんていうのは個人差があるのですから。
ただし、やりすぎには注意しましょう。
1度に100回とか1000回とかやっちゃうと、負荷がかかりすぎて逆効果になってしまいます。
たくさんやりたいときには、1セットを10回程度にキープして、1日数回に分けてやるようにするといいですよ。
下がった頬を持ち上げるマッサージ
- こんな方にオススメ
- ●体は太っていないのに、顔だけぽっちゃりしている
- ●垂れ下がったフェイスラインが気になる
手順①:頬骨の下をグリグリ押す
まずは手をグーにして、頬骨の下に当てます。
頬杖をつくような感じです。
このときに、親指を除く指の第二関節を頬骨の真下に入れ込むようにします。
そしてそのままグリグリしてください。
やってみましたか?これがまた、痛いんですよね。
でも恐れてはダメです。痛くてもグリグリいっちゃいましょう。
痛みは効いてる証拠です!
※:ただし、力を込めすぎちゃダメです!!加減がわからない方は、痛気持ちい程度の力加減をキープしましょう。
手順③:頬骨を持ち上げる
え、骨を持ち上げるの!?
と思った方、違いますよ。
頬骨を持ち上げるようなイメージでググっと肉を押し上げるのです。
手順①でつくったグーをそのまま利用しましょう。
開始地点も手順①と同じ頬骨の下です。
グーを頬骨の下に押し付けたまま、そのままこめかみの方向にスライドさせましょう。
頬骨のところで何かがゴリゴリと流れている気がしませんか?
そう感じた方、効果アリです!
その感触を忘れずに続けていきましょう。
たるんだ顎を引き締めるマッサージ
- こんな方にオススメ
- ●二十顎をなくしたい
- ●下唇が垂れ下がっている
手順①:顎の先端から付け根までをなぞる
まず、手をチョキにします。
チョキにしたら、そのまま第二間接を曲げてください。
その状態で、人差し指と中指の間に顎を挟みます。
そのまま顎のラインをなぞるように、顎の付け根のある耳の真下までスライドさせます。
人差し指と中指の間に挟んだ顎の骨が離れないようにすることがポイントです。
顎の先端から始めるので、片方づつしかできませんが、左右しっかり行いましょう。
手順③:こめかみから鎖骨に向かってなでる
次に、先ほど耳の真下に集めた老廃物を顔の外に流します。
まず、手をグーにします。
次に、親指以外の第二間接が耳の真下に当たるように添えます。
そして、第二間接を当てたまま手を鎖骨までスライドさせます。
これによって老廃物が取り除かれて、顎のラインがスッキリしますよ。
目力をアップさせるマッサージ
- こんな方にオススメ
- ●たれ目を治したい
- ●目元のシワをなくしたい
手順①:目頭から目尻までをなぞる
まず、親指の第一関節を曲げます。
次に、親指の第一関節と第二間接の間の部分を、目頭の真下の骨に添えます。
そのまま、目尻まで指をスライドさせます。
力はあまり入れなくてもいいです。
スマホにつける保護シートを張るときに、空気を抜くようなイメージで行いましょう。
手順②:眉毛をなぞる
手順①と同じように曲げた親指を、まゆげの目頭側に添えます。
そのまま目尻側に添えた指をスライドさせます。
手順①のまゆげバージョンですね。
口角を上げるマッサージ
- こんな方にオススメ
- ●唇が”へ”の字になっている
- ●ほうれい線をなくしたい
頬から口元までをなでる
まず、左手の親指と人差し指を”<”に、右手の親指と人差し指を”>”にします。
次に、手を頬に添えて、ゆっくりと唇にスライドさせます。
手が唇に到達したとき、”<”と”>”がくっついて、円になるようにしましょう。
円ができたら、その円を閉じるようにして親指と人差し指で唇を掴みます。
そしてそのまま唇を前にひっぱります。
小顔マッサージの効果について
いかがでしたか?
わざわざ道具を購入したり、難しいやり方を勉強しなくても小顔マッサージは簡単にできちゃうんです。
でも肝心の効果があるのか?そこが気になるところですよね。
安心してください。効果はあります。
しかし、その効果はテレビや広告でやっているような極端なものではありません。
“わずかに”引き締まる程度です。
リンパの流れを正すことでたしかに顔は引き締まります。
けれど、リンパの流れを正すだけで顔が別人のように引き締まったとしたら、それは何かしらの病気です。
小顔マッサージはダイエットに関わるものではなく、文字どおりマッサージであってその役割は”ケア”なんです。
例えば、肩こりを想像してみてください。
肩がひどくこってマッサージ店に通い始めたとしましょう。
それから数日は施術中に痛みを感じるはずです。
でも、続けていくと痛みはどんどんなくなっていきます。
そして最終的には、痛みがなくなってマッサージ店に通わなくなりますよね?
だって、それ以上通い続けても肩が空気みたいに軽くなるわけではないわけですから。
小顔マッサージも同じで、リンパの流れさえ整えば、それ以上続けても今まで以上に顔が小さくなることはありません。
小顔マッサージは、あくまで”ケア”なんです。
ちゃんと顔を引き締めるためには、顔のたるみや顔太りの原因となっている表情筋の衰えを解消する必要があります。