デトックスダイエット、って皆さん一度は耳にしたことありませんか?
お水をがぶがぶ飲んで、悪いものを汗にして出す!……とか、絶食は悪いものを全部体の外に出すデトックスになる!とか……。
近年注目されている「デトックスダイエット」。
でも、それって本当に効果あるんでしょうか? 気になったので調べてみました!
そもそもデトックスとは?
デトックスというのは、解毒(デトックスフィケーション)を略した言葉で、英国を発端として広まった言葉のようです。
現代社会において、人が毒に触れないということはありません。野菜には農薬が使われ、車は排気ガスを吐き出し続け、呼吸し、食事し、ごく普通に生活するだけで、現代人が摂取する「毒」の量は非常に膨大なもの。
人の体が老化する原因を作り、さまざまな病気の素となっている「活性酸素」などはその最たる例でしょう。
知らず知らずのうちに、体に溜め込んでしまった毒素を体の外に排出する。これがデトックスと呼ばれるものです。
デトックスによって新陳代謝も上がるのでダイエットや美肌にも効果が……。
デトックスの嘘① 毒をもたない人間はいない
「毒が体に入っているなんてとんでもないことだ!」
デトックスの基本理念になっているのは主にこのような考え方だと思われます。
ところで皆さんは、自分の体の中に放射性物質が存在していることをご存知ですか?
人が採らなければならない、絶対に必要なミネラルのひとつに、カリウムというものがあります。
そしてカリウムは、その中に0.02%という割合でカリウム40という放射性物質を含有しています。
人が一日あたり、カリウム40から取り込む放射能は平均約50ベクレルにも達します。
カリウム40は、ビッグバンによって元素合成が行われたときから存在しており、放射能汚染を受けているとか原発が近くにあるとかは一切関係ありません。
デトックスの嘘② 英国学者団体はデトックスを否定
現代の生活様式によって、われわれの周りには、専門用語だらけの医薬品を買わない限り対処できない、目に見えない毒素があふれているとの考え方の下、『デトックス』は売り込まれている。われわれの調査の結果、デトックス製品の効果はほとんどない、もしくは証明できないことが明らかになった。金の無駄だし、自然治癒力を軽視することにつながる
デトックスの発端となった英国では、科学者団体Voice of Young Science(VoYS)がデトックスを否定しました。
デトックスにおいて、多くのサイトなどでは「毒は~を阻害する」と主張しますが、それがいったいどのような原理で、何が何を阻害するのかを具体的に説明することはありません。
デトックスの嘘③ 活性酸素を結びつけるデトックスダイエット
しばしばデトックスダイエットの説明には、「活性酸素」が結び付けられます。
ところが、これが大きな問題。人には、活性酸素を「外に排出する」ような機能はなく、デトックスとはまったく関係がないのです。
そもそも、水を飲んだりエステに行ったりすることで、活性酸素を減らすことは出来ません。
楽してキレイになりたい、という心の隙間を突く「デトックス」にご注意!
水を飲むだけ、簡単な運動で、お風呂やサウナで……
「簡単にキレイになれる上に、健康にもなれる」という、まるで夢のような「デトックスダイエット」。
しかしそれは、女性にとっての本音「楽してキレイになりたい、ダイエットしたい」をうまく突いた商法と言えます。
しかし、嘘ばかりのダイエット法にお金をつぎ込むのは実にもったいないですよ!
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